血液中の老廃物をろ過する腎臓の機能が低下する症状が、腎不全です。ねこちゃんの死因で大きな割合を占めている恐ろしい病気です。じわじわと進行するため、飼い主様も気付きにくいことが多いようです。 初期段階は、多飲多尿といって、水を多く飲みおしっこをたくさんするようになります。このサインが表れたら、早めに動物病院で受診しましょう。低タンパクや減塩の食事に変えることで、進行を遅らせることもできます。
ねこちゃんの関節炎は見逃されがちですが、特に10歳を超える老猫では高い割合で発生しています。若い頃はよくやっていた爪とぎや高い場所へのジャンプをしなくなったのは、痛みのためにできなくなっているというケースもあります。「年をとって寝てばかりいる」と放置せず、気にかけてあげてください。
ねこちゃんのかかりやすい病気のひとつが膀胱炎です。膀胱内に細菌が侵入して感染が起こる「細菌性膀胱炎」と、ストレスなどで起こる「突発性膀胱炎」があります。メスよりもオスのほうがかかりやすい傾向にあるようです。
頻尿や血尿、にごった尿などに気づいたら、早めに受診しましょう。また、トイレ環境を整えたり、清潔な水を多く摂取させたりするなどの対処も効果的です。
ねこちゃんは、もともと少ない水分で暮らすことができるので、飲水量が少ない濃いおしっこをする特徴があります。そのため、腎臓から尿道へとつながる管のどこかに結石ができることもよくあります。おしっこの回数が増えたり、おしっこの色がいつもと違ったりするようであれば、ご相談ください。
「ねこと言えば毛玉を吐くもの」と思われがちですが、回数が多いようであれば異常です。毛づくろいによって体内に摂り込んだ毛は、便と一緒に排泄されるのが正常です。 あまり頻繁に毛玉を吐くようだと、胃や腸で大きくなりすぎた毛玉が詰まってしまう「毛球症」が心配されます。普段からブラッシングで余分な毛を取り除いたり、食物繊維を多く含むフードに変えたりして、毛玉吐きや毛球症を予防しましょう。