今回はM.ダックスちゃん13歳10ヵ月の歯石除去

before/afterをご紹介したいと思います。

歯周病が酷く歯茎も赤く腫れあがり、下の歯はグラグラでした。

犬歯も歯石がびっしり!

本来の白い歯が微かに見える程度。

この状態では勿論口臭もキツイです。

口臭は歯周病のサインです。

1日でも長く健康に生活できるように歯石を溜めない事も

長生きをするための大きな1つのポイントです。

ペットも歯が命

歯周病菌が【心臓】【肺】【肝臓】【腎臓】などの

全身のさまざまなところに影響を及ぼす事も報告されています。

歯周病は歯茎、歯を支える顎の骨が壊されていく病気です。

重篤化すると歯は抜け落ち、顎の骨が溶けて

顎骨の骨折の危険もあります。

また、歯根部に感染が生じると眼の下が腫れたり、

皮膚に穴が開いたりしてしまいます。

歯石除去(全身麻酔で行います)の前には

麻酔をかけても問題がないか

血液検査、心電図検査、X線検査、超音波検査等

全身の状態を確認した上での処置になるので

今回の様にシニアの子も健康状態に問題がなければ歯石除去できます。

歯石除去後、1週間後の経過観察時のお口の様子です。

あれだけびっしりと犬歯についてしまっていた歯石も綺麗に除去でき

奥歯は歯石で埋もれてしまっていましたが、しっかりと白い歯が☆

近年、無麻酔で歯石を取る…といったお話も耳にしますが

無麻酔では歯の表面を削る事しかできません。

口臭や虫歯の原因となる歯周ポケット内の歯垢や歯石の除去はできないので

一時的に見た目を綺麗に見せる美容に留まってしまいます。

歯からくる病気の予防・治療にはならないのが現状です。

ペットの歯について、気にはなっているけれども…

ケアはどーしたらいいの?

気づいたら口臭がキツくて…っといった飼い主様、実はかなり多いです。

その子の性格にもよりますが

①歯ブラシ

②デンタルシート

③デンタルガムやサプリメント

色々なケアがあります。

     少しでも歯に関して気になるようでしたら、まずはご相談ください。

その子その子に適したケアの方法を一緒に探していきましょう。

歯石除去する前は最近、ご飯に興味がないのか高齢になってきたからか

食事のペースも遅かったとの事ですが

歯を綺麗にしたら以前の様に食事のペースも戻り

なんだか美味しそうにご飯を食べているとのことです。

   ワンちゃんもそうですが、飼い主様にも大変ご満足いただけました。

今後はデンタルケアをこまめに行い、綺麗な歯を維持していきましょう!!